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#covid19 への政治的対応に思うこと

はじめに

この記事は別に政府・都に物申す!みたいな意識高そうなことを目的とはしていない。今自分がどう思っていたかを後で振り返られるように記録する記事だ。

3.11原発事故と今回の政府の対応にみる共通点

3.11原発事故では、原子力発電に対する規制を担うブレーキ役たる原子力保安院と、原子力発電推進を担うアクセル役の資源エネルギー庁が並列どころかアクセル役の傘下にブレーキ役がいるという状態になっていた。これが原発事故時に指摘された問題で、後に原子力規制庁として独立して一応の解決をみた。

今回、新型コロナウィルス感染症対応はどうだったか。当初こそ厚生労働省や政府の専門家会議を中心として進んだが、経済的打撃が現実味を帯びるやいなや、専門家会議は解散、感染症対策はなぜか経済再生担当相が旗をふるという状態になった。アクセル役がブレーキ役を期待されるという点において原子力保安院よりさらにひどいと言える。

彼らは3.11から何を学んだのだろうか。

リーダーシップを取れない菅総理

president.jp

やたらと「思います」と強調することが指摘されているが別にそんなことがリーダーシップのなさの根本要因ではない。野党あたりは春の緊急事態宣言くらいから言っていたような必要な対策ができず、挙句の果てに与野党間の調整などと言っていることに、リーダーシップのなさが透けているのだ。

責任の押し付け合いをする都と国

bunshun.jp

すかさず文集砲がでているが、責任を取りたがらない菅総理小池都知事は迷走し続けている。まあ小池都知事の成立過程からして政府与党との関係性が良かろうはずもないといえばそうだが、この緊急時においてもまだ派閥次元の政治抗争をやってるのかとあきれてしまう。

準備不足の緊急事態宣言

1度目の緊急事態宣言からあれだけ時間があったのに、準備不足とはどういうことなのか。休業要請をする店舗・関係企業への保証は1度目からほんの少しだけ改善したが、不十分にすぎる。休業要請と保証はセットという言葉を1度目は無視できたが、2度めは無視しきれないのか時短でもいいという中途半端な中身に後退してしまった。

人の動きを止めれば感染は止まることは明確にわかっているのに、1度目より後退してどうするんだ。人の動きを止めれば経済がとまる?それは正しい。だから政府が、お金をその気になれば(信用が創造できる範囲において)作ることができる政府が、切れ目のない保証をする。そうしなければならなかったのに。各店舗の営業規模であるとかを把握しなければならない細かな対策は、1度目のあの時期に間に合わないのは仕方がないかもしれない。でもあれから何ヶ月たったのだろう。仕方ないと養護する余地はない。

Go to キャンペーン

経済対策という観点だけみれば非常にいい政策といえる。国が直接お金を配るよりも人を動かしてお金を使わせるほうがはるかに効率的な経済対策となる。そういう対策がリーマン・ショックのときに欲しかった。

しかし人が動くというのはそれだけで感染症対策と逆行する。時期尚早にすぎる。後に『65歳以上の高齢者と基礎疾患のある人に利用自粛を呼びかける』と後退したが、キャリアーとなり二次感染させるのは高齢者ではなかった。この的はずれな対策は現在の感染者数となって現れている。

今後の感染症対策

済んだ話はもういい。過去には戻れない。我が国は医療従事者のみなさんが感染者が少なかった秋に必死に稼いだ余力を早々にただただ無策に使い果たした。すでに医療現場は崩壊していて救急搬送は3時間を超えることある。崩壊してからでた緊急事態宣言、どうにか中身を強化し人の動きを止めなければならない。今日も両親は普通に出勤していくがそれは普通に考えておかしい。リモートワークできる業種が出勤をやめないでどうするのだ。