1. 理科教育の現代化事物
1. アメリカではどんな教科書が作られたのか
物理
PSSC: 物理学研究委員会
- PSCC物理: 高等学校
- IPS物理: 中等学校
探求の過程を重視
化学
CAB: 化学結合研究計画
- Chemical Systems
CHEMS: Chemical Education Material Study
- CHEMISTRY-An Experimental Science
統一的な概念・原理の習得を重視
2. ブルーナーの教育思想について述べなさい
仮定: どの教科でも、知的性格をそのままに保って、発達のどの段階の子どもにも効果的に教えることができる
- 教科内容の構造化
- 発見的・探究的方法の重視
3. 現代化運動の反省点
- 子どもの側からの発想が不足していた
- 教科の内容の構造と科学の構造は同じものではない
- 子どもの発達段階の軽視
- 人間性豊かな理科教育を
感情の動きを無視して認識に偏っていた
2. 構成主義学習理論について
1. ピアジュの思考の発達について4段階説
子どもの認識能力の発達は、論理的操作の発達である
- 感覚運動的段階: 1.5~2歳
- 前操作的思考段階: ~6歳
- 具体的操作的試行段階: 7~11歳
- 形式的操作的試行段階: 11~15歳
年齢は目安
2. 構成主義学習理論では、子どもをどう捉えているか
- 各自が独自の考えを持っている(素朴概念、誤概念→学習後でも簡単には変わらない
- 白紙の状態ではない
- 能動的な存在→だからこそ誤概念
3. 子どもの思考の特徴(うつ)
うつって何だ???
- 生活概念、未分化な概念による思考
- 直感に依存した思考
- 知覚に焦点を限定した思考
- 変化の状態に注意を集中した思考
- 非可逆的、直線的な因果関係の推論による思考
- 状況に依存した思考
- 自己中心的思考
- 人間中心的思考
- アニミズムと情動主義的思考
4. 素朴概念とは
しばしば科学的概念とは調和しないので、誤概念とも。
Ex. 飛んでいるボールには飛んでいる方向に力がかかっている
5. 素朴機能主義がなぜ成り立たないのか
素朴機能主義: 生得的概念なし、観察事実から帰納的一般化によって、概念や法則、理論が得られる
概念の構築には心的な枠組みがあらかじめ必要→矛盾
生得的なのは、高度な科学概念を獲得するための基礎となる心的枠組み
3. 概念地図法について
1. 誰が考案したのか
ノヴァク
2. 1から何がわかるのか
概念間のつながりから、学習の進捗や成長を把握したり、意欲を喚起できる
4. 教育課程の変遷
1. どこに編成権があるか
学校長
2. 編成は何に基づくか
指導要領
5. 現行の学習指導要領
平成20年告示
1. 目標(理科)
自然の事物・現象に進んでかかわり、目的意識を持って観察、実験などを行い、科学的に探求する能力の基礎と態度を育てるとともに、自然の事物・現象についての理解を深め、科学的な見方や考え方を養う。
6. 新・中学校学習指導要領
平成29年告示
- 何を理解しているか、何ができるか(知識・技能)
- これをどう使うか(思考力・判断力・表現力)
- 学びに向かう力・人間性等
理科は1~3に対してどんな目標を立てているか
- 自然の事物・現象についての理解を深め、科学的に探求するために必要な観察、実験などに関する基本的な技能を身につけるようにする
- 観察、実験などを行い、科学的に探求する力を養う
- 自然の事物・現象に進んで関わり、科学的に探求しようとする態度を養う
7. 観察・実験の3要素
- 課題把握の場としての観察・実験
- 情報収集のための観察・実験
- 仮説の検証のための観察・実験
8. 科学的に探求する能力
- 問題発見の能力
- 情報収集の能力
- 情報組織化の能力
- 創造的能力(創造的思考力)
- 観察・実験の能力
- 伝達の能力
9. 事故防止の5鉄則
- 事前知識の収集
- 安全対策の実施
- 授業の質を高める
- 予備実験・事前調査
- 安全指導の徹底
10. 野外観察での安全指導
1. 野外観察を実施する上で大切な2点は何か
- 秩序ある規律正しい行動の指導の徹底
- 教師は複数で、児童・生徒の掌握を確実に行う
2. 実地踏査を行う上での留意点
- 児童・生徒への負担の確認
- トイレや安全な休憩場所の所在確認
- 迷いそうな道や危険箇所の有無の確認
- 危険を伴う動植物の存在確認
- 周囲の状況変化時の避難場所・避難経路の確認
- 医療機関の所在及び緊急連絡の方法の確認
11. 薬品の安全管理
- 購入は計画的に少量ずつ、必要最小限にとどめる
- 薬品台帳を完備し、一定時期を定めて、在庫の点検を行う
- 試薬瓶にラベルを貼り、薬品の名称や性質を分かるようにする
- 使用する薬品は小分けにして出す
- 薬品庫は施錠し、鍵は決められた場所に保管する
12. 指導計画の作成にあたっての3つの視点
- 理科の目標の分析を行い、5段階の学習目標を設定する
- 学習目標を系統的に設定するために、4視点から検討する
- 単元レベルでの目標分析を行い、最も基礎的。基本的なものは何かを洗い出し、精選し、指導事項を構造化する