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東京理科大学2018理科教育論1試験要点まとめ

1. 理科教育の現代化事物

1. アメリカではどんな教科書が作られたのか
物理

PSSC: 物理学研究委員会

  • PSCC物理: 高等学校
  • IPS物理: 中等学校

探求の過程を重視

化学

CAB: 化学結合研究計画

  • Chemical Systems

CHEMS: Chemical Education Material Study

統一的な概念・原理の習得を重視

2. ブルーナーの教育思想について述べなさい

仮定: どの教科でも、知的性格をそのままに保って、発達のどの段階の子どもにも効果的に教えることができる

  • 教科内容の構造化
  • 発見的・探究的方法の重視
3. 現代化運動の反省点
  1. 子どもの側からの発想が不足していた
  2. 教科の内容の構造と科学の構造は同じものではない
  3. 子どもの発達段階の軽視
  4. 人間性豊かな理科教育を

感情の動きを無視して認識に偏っていた

2. 構成主義学習理論について

1. ピアジュの思考の発達について4段階説

子どもの認識能力の発達は、論理的操作の発達である

  1. 感覚運動的段階: 1.5~2歳
  2. 前操作的思考段階: ~6歳
  3. 具体的操作的試行段階: 7~11歳
  4. 形式的操作的試行段階: 11~15歳

年齢は目安

2. 構成主義学習理論では、子どもをどう捉えているか
  • 各自が独自の考えを持っている(素朴概念、誤概念→学習後でも簡単には変わらない
  • 白紙の状態ではない
  • 能動的な存在→だからこそ誤概念
3. 子どもの思考の特徴(うつ)

うつって何だ???

  • 生活概念、未分化な概念による思考
  • 直感に依存した思考
  • 知覚に焦点を限定した思考
  • 変化の状態に注意を集中した思考
  • 非可逆的、直線的な因果関係の推論による思考
  • 状況に依存した思考
  • 自己中心的思考
  • 人間中心的思考
  • アニミズムと情動主義的思考
4. 素朴概念とは

しばしば科学的概念とは調和しないので、誤概念とも。

Ex. 飛んでいるボールには飛んでいる方向に力がかかっている

5. 素朴機能主義がなぜ成り立たないのか

素朴機能主義: 生得的概念なし、観察事実から帰納的一般化によって、概念や法則、理論が得られる

概念の構築には心的な枠組みがあらかじめ必要→矛盾

生得的なのは、高度な科学概念を獲得するための基礎となる心的枠組み

3. 概念地図法について

1. 誰が考案したのか

ノヴァク

2. 1から何がわかるのか

概念間のつながりから、学習の進捗や成長を把握したり、意欲を喚起できる

4. 教育課程の変遷

1. どこに編成権があるか

学校長

2. 編成は何に基づくか

指導要領

5. 現行の学習指導要領

平成20年告示

1. 目標(理科)

自然の事物・現象に進んでかかわり、目的意識を持って観察、実験などを行い、科学的に探求する能力の基礎と態度を育てるとともに、自然の事物・現象についての理解を深め、科学的な見方や考え方を養う。

6. 新・中学校学習指導要領

平成29年告示

  1. 何を理解しているか、何ができるか(知識・技能)
  2. これをどう使うか(思考力・判断力・表現力)
  3. 学びに向かう力・人間性
理科は1~3に対してどんな目標を立てているか
  1. 自然の事物・現象についての理解を深め、科学的に探求するために必要な観察、実験などに関する基本的な技能を身につけるようにする
  2. 観察、実験などを行い、科学的に探求する力を養う
  3. 自然の事物・現象に進んで関わり科学的に探求しようとする態度を養う

7. 観察・実験の3要素

  • 課題把握の場としての観察・実験
  • 情報収集のための観察・実験
  • 仮説の検証のための観察・実験

8. 科学的に探求する能力

  • 問題発見の能力
  • 情報収集の能力
  • 情報組織化の能力
  • 創造的能力(創造的思考力)
  • 観察・実験の能力
  • 伝達の能力

9. 事故防止の5鉄則

  • 事前知識の収集
  • 安全対策の実施
  • 授業の質を高める
  • 予備実験・事前調査
  • 安全指導の徹底

10. 野外観察での安全指導

1. 野外観察を実施する上で大切な2点は何か
  • 秩序ある規律正しい行動の指導の徹底
  • 教師は複数で、児童・生徒の掌握を確実に行う
2. 実地踏査を行う上での留意点
  • 児童・生徒への負担の確認
  • トイレや安全な休憩場所の所在確認
  • 迷いそうな道や危険箇所の有無の確認
  • 危険を伴う動植物の存在確認
  • 周囲の状況変化時の避難場所・避難経路の確認
  • 医療機関の所在及び緊急連絡の方法の確認

11. 薬品の安全管理

  • 購入は計画的に少量ずつ、必要最小限にとどめる
  • 薬品台帳を完備し、一定時期を定めて、在庫の点検を行う
  • 試薬瓶にラベルを貼り、薬品の名称や性質を分かるようにする
  • 使用する薬品は小分けにして出す
  • 薬品庫は施錠し、鍵は決められた場所に保管する

12. 指導計画の作成にあたっての3つの視点

  • 理科の目標の分析を行い、5段階の学習目標を設定する
  • 学習目標を系統的に設定するために、4視点から検討する
  • 単元レベルでの目標分析を行い、最も基礎的。基本的なものは何かを洗い出し、精選し、指導事項を構造化する