yumetodoの旅とプログラミングとかの記録

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20190930侵害コンテンツのダウンロード違法化等に関するパブリックコメントを提出した。

2019年09月30日から2019年10月30日にかけて、侵害コンテンツのダウンロード違法化等に関するパブリックコメントが実施されていたので提出した。

www.bunka.go.jp

search.e-gov.go.jp

10月はじめにTwitterを騒がせたアレである

togetter.com

パブコメのページでは以下の資料が提示された。

当初はこの(別紙)質問事項及び回答様式とやらに記載して、chosaku@mext.go.jpに【侵害コンテンツのダウンロード違法化等に関するパブリックコメントへの意見】というタイトルで送れ、とあった。

後に撤回され、自由に文章を投げつけられるようになった。

そういうわけでパブコメをテキストで投げつけてきた。

img

その全文を下に掲載する。忙しくて今日まで先延ばしにしてて、今日授業の合間を縫って即席で仕上げた文章なので十分推敲できなかったのがくやしい。

全文

20190930侵害コンテンツのダウンロード違法化等に関するパブリックコメント

1.基本的な考え方 (1)「深刻な海賊版被害への実効的な対策を講じること」と「国民の正当な情報収集等に萎縮を生じさせないこと」という2つの要請を両立させた形で、侵害コンテンツのダウンロード違法化(対象となる著作物を音楽・映像から著作物全般に拡大することをいう。以下同じ。)を行うことについて、どのように考えますか。(後略)

回答不能である。

そもそもダウンロード違法化によって、「深刻な海賊版被害への実効的な対策を講じること」と「国民の正当な情報収集等に萎縮を生じさせないこと」は両立できない。

何故ならば、「深刻な海賊版被害への実効的な対策を講じること」をダウンロード違法化を前提としてなにか対策を行うことが不可能であるからである。

例えばアクセス警告方式が一時期話題に上がったが、これは検閲の禁止(電気通信事業法第3条)および日本国憲法第21条に反する。また技術的には中間者攻撃にあたり、現在広く普及しているHTTPS(TLS)によって不可能である。どうしても行うなら中国が行っているような秘密鍵を当局に提出するしかないが、これはインターネット全般に対する検閲を行う宣言に等しい。こうした課題を無視してもなお、単なる閲覧は違法化され得ないのであり、複製が行われたか閲覧のみに止まったかは、サイト側からもインターネット接続サービス側からも判別不可能である。

したがって質問の設定が誤っており、いかなるダウンロード違法化も許容されない。

今回の法整備の意図は「(添付3)文化庁当初案の考え方に関する資料(侵害コンテンツのダウンロード違法化)」の「音楽・映像分野における違法ダウンロード刑事罰化による抑止効果」に解説のある通り、閲覧は合法だから効果は限定的にも関わらず、それでも効果はゼロじゃないから立法したいという話で合ったはずで、これはそもそも「国民の正当な情報収集等に萎縮を生じさせる」ことを意図した立法だったはずであり、自己破綻甚だしい。

「深刻な海賊版被害への実効的な対策を講じること」は現在もあるアップロードに対する規制やリーチサイト規制(ただし対象を何かしらの方法で明示的にかつ最小限に制限して)を持って行われるべきである。

2.懸念事項及び要件設定 (1)侵害コンテンツのダウンロード違法化を行うことによる懸念事項として(後略)

挙げられている全項目についてとても懸念される

(2)上記の懸念などを踏まえ、具体的にどのような要件・内容とすることが望ましいと考えますか。 (i)侵害コンテンツのダウンロード違法化に関する文化庁当初案(添付1~3参照)について、どのように考えますか。

5 要件にかかわらず、侵害コンテンツのダウンロード違法化自体を行うべきではない

(vi)(i)で5を選択した場合、その理由を教えて下さい。

上述のとおり「深刻な海賊版被害への実効的な対策を講じること」と「国民の正当な情報収集等に萎縮を生じさせないこと」は両立できない。

3.その他

(2)リーチサイト対策に関して御意見があれば、記入して下さい。

リーチサイト対策、もう少し言うとリーチサイト運営者に対しては何らかの対策が必要であるが、すべてのリーチサイトを対象とする法整備は事実上WWWで広く行われているハイパーリンクそのものの規制という誰も望まない未来につながるため、範囲を最小限度に絞った規制が必要である。

繰り返しになるがリーチサイト規制はWWWでの活動すべてを規制しかねず、国民生活を根本から破壊できる力を持っている。したがっていかにして客体を最小限に絞るかが肝心になるが、例えば漫画・アニメに限定としても、何をもって漫画・アニメなのかとかということになり、定義が不明瞭になる。しかしリーチサイト規制の条文がそのような曖昧な定義によって行われるのであれば国民生活を破壊しかねない。

現時点では十分に議論が深まっておらず、立法は時期尚早である。

(3)その他、海賊版対策全般に関して御意見があれば、記入して下さい。

2月に直前になって差し戻しになった本法制は影響範囲が極めて膨大であるにも関わらず、技術的可能性や法的安定性について十分に議論されたとは言い難い。今回のパブリックコメントではなにか具体的な法案を示さず前回の資料を使いしているあたり、前回と同様かそれ以上に影響範囲の大きいものを提出する気ではないかと深刻な懸念を示さざるを得ない。今回のパブリックコメントの設問は多重質問の誤謬という悪質な手法が使われており、設問作成者は十分反省するべきである。

Ubuntu18.04でNVIDIA GPU driverのバージョンを上げた

問題

ここ最近、Ubuntu 18.04を使っているときに、ユーザーを切り替えるときに画面が真っ暗になったまま戻ってこなくなる現象が発生していた。

調査

この状況でもSSHはできたので調べてみる。

とりあえずsudo journalctl -xeしてログを覗くと

_st_paint_shadow_with_opacity: assertion 'shadow_pipeline != NULL' failed

とか

NVRM: Xid (PCI:0000:01:00): 16, Head 00000000 Count 0074231d

のようなログが出ていたり

/usr/lib/xorg/Xorg (xorg_backtrace+0x4d) [0x562e1e508abd]

から始まるバックトレースが出ていたりと、GPU DriverないしXに問題があることは明々白々だった。

対応

Driverを入れ直す。というより新しいドライバーにしてみた。

www.nvidia.co.jp

から自分が使っているGTX750tiのドライバーを探すと

www.nvidia.com

で見えるLatest Long Lived Branch Versionと同じ430.50が最新とわかった。

手元に入っていたのは390系。

aptで拾えるものが古いのしかないのでppaを追加する。

sudo add-apt-repository ppa:graphics-drivers/ppa
sudo apt update

GUIからやろうとしたら(写真はイメージ画像)

GUI

どうにもうまく行かない。

Ctl+Alt+F3で仮想コンソールに切り替え、ログインし、手動で

sudo apt install nvidia-driver-430

を試みるも

The following packages have unmet dependencies:

などと言われる。

仕方ないので一度

sudo apt upgrade

してnvidia-390に来ていた更新を当ててから再び

sudo apt install nvidia-driver-430

してせっかく更新したばかりのを吹き飛ばして入れることで成功した。

四ツ谷駅の立体構造を調査した件

概要

空想鉄道東豊線四ツ谷駅を作るにあたって、四ツ谷駅に空間的余地があるかを調べた。必要な空間的余地が階段68段分に対して南北線の改札階とJR線の間空間的余地は階段40段分程度であったため不可能とわかった。一方南北線の改札階とほぼ同階層に東豊線のホームを置く場合の空間的余地は階段70段分であり可能であることがわかった。

目的

yumetodo.hateblo.jp

の記事にて、空想鉄道東豊線を引いた。

ここで物理的実現可能性を検証する追記を行っているのだが、四ツ谷駅に鉄道を通す空間的余地があるのか調査する必要が出てきた。

東京の地下鉄駅の標高データを高さ方向は直線につないだ3Dの路線地図によれば、南北線とJR線の間に空間的余地があるように見える。この確証を得るため実地調査する。

3dwarehouse.sketchup.com

route

調査方法

駅の階段の一段の高さはすべて等しいという仮定をする。

この上で各ホームや動線の高さの差を階段の段数を数えることで求める。

ただし、東京メトロには入場券が存在しない。このため一度南北線に乗り、市ヶ谷に行き、JR中央総武各駅停車で再び四ツ谷に戻る作業が発生した。

結果

調査は2019/10/03に実施した。唐突に調査に巻き込まれた@kamioda_ampsprgに黙祷を(死んでないって!)

階段の段数
JRホーム→改札階

登り30+5

JR四ツ谷駅方面改札→赤坂方面改札

登り21

赤坂方面改札→麹町方面改札

下り100

麹町方面改札→南北線ホーム

下り26

JR四ツ谷・麹町口→南北線階段上

登り 2段

* 目測で3〜4段くらいありそう

南北線階段上→ 麹町方面改札

下り42+39

JR四ツ谷・麹町口→JRホーム

下り33

図にまとめる

数字だけ書いてもよくわからないので図にまとめた。図は東京メトロが公開する構内図に雑にJRが公開する構内図を合成したものである。

四ツ谷駅構内図

南北線の改札階とJR線のホームの間の高さについて赤坂側と麹町側でまとめた結果以下のようになった。

麹町側: $39+42-(2+33)=47$

赤坂側: $100-(21+5+30)=44$

必要な空間的余地

南北線パンタグラフから集電するJR線や今回空想で引いた東豊線と同じ様式である。つまりホームからひとつ上の階層までは26段あれば十分となる。

ホームの高さは約120cmである。つまり階段に換算して約8段分である。

つまり必要な空間余地の大きさは

(南北線の改札階の高さ)+(東豊線のホームの高さ)+(東豊線のホームからJR線の軌道までの高さ)+(JR線のホームの高さ)=26+8+26+8=68

階段68段分である。

考察

赤坂側と麹町側で段数が違うのはなぜか
JRの麹町口と南北線の階段の上の段差の見積もりが2段ではない可能性

明示的に見えている段数は2段であったが、階段の手前は若干上り勾配になっていた。これによって麹町側47段は最小で45段にまで圧縮される可能性がある。

JR中央・総武緩行線のホームが傾いている可能性

ホームが水平でない可能性は十分にある。JR中央・総武緩行線四ツ谷~市ヶ谷間で中央快速線をオーバーパスする関係で市ヶ谷方のほうが高い可能性がある。

それぞれの階段の蹴上げ寸法が違う可能性

階段の蹴上げ寸法はすべて等しいと仮定したが、これが違う可能性がある。

建築基準法施行令第23条では22 cm以下とだけ決まっている

best.life.coocan.jp

また、

公共交通機関の旅客施設に関する 移動等円滑化整備ガイドライン バリアフリー整備ガイドライン 旅客施設編 平成31年4月 国土交通省総合政策局安心生活政策課 のp.46によると蹴上げ寸法は16 cm以下と示されている。

しかし何cmにしなければならないと定められているわけではないため、階段設置時期や設置事業者によって僅かな差異が出ている可能性がある。

南北線の改札階とJR線の間空間的余地はあるか

必要な空間的余地は階段68段分であり、これは40段あまりの空間余地には収まらない。よって南北線の改札階とJR線の間に線路を通すのは不可能である。

南北線とJR線の間空間的余地はあるか

では南北線の改札階とほぼ同階層に東豊線のホームを置くとしたら可能だろうか?

空間余地は$44+26=70$でこれは収まる計算になる。